ポートレート撮影が5分で上手くなるコツ

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憧れの一眼レフを購入して、この機会に写真撮影が上手くなりたい!

SNSで見かける素敵なポートレート写真を自分も撮ってみたい!

けど「何から始めればいいか分からない」「センスに自信が無い…」

そんなあなたに今日から上手くなるポートレート撮影のコツをたった5分で解説します。


ポートレートとは?

簡潔に言うと「ポートレート=人物を主体とした写真」です。

ポートレート写真は、特に決まったルールが無く、場所にも制約がありません。そのため自由な表現ができる一方で、逆に初心者のハードルが高くなっています。そんな曖昧な中でどうすれば上手くなれるかなんて分からないですよね。

ほとんどの場合料理写真なら部屋、風景なら野外と状況が決まっているのに、対してポートレートはスタジオ、部屋、野外とあらゆる場所で撮影する可能性があるから黄金律を決めるのが難しいのです

しかし実際のところ評価の高い写真には共通する要素がいくつもあります。自由に気ままに撮影を始める前に、共通のコツを身に付けると上達が早まりますよ!

ポートレートのライティング

ライティングとは光の当たり方を考えることです。ライティングってセンスのいるすごいテクニックで初心者には出来ないって思っていませんか?

でも結局のところは非常にシンプルで、メインの光源は一つだという事です。

その中で、撮影場所光の質光の向きを意識しましょう。

屋外撮影の場合

屋外の場合は太陽がメインの光源となります。晴天の下でくっきりとした硬い光で撮影するのか、もしくは日陰を利用して光量を落として軟らかい光で撮影するのか、それらはテーマに沿って決めましょう。

また、補助光としてストロボを用いたキャッチライトにも挑戦してみましょう。

キャッチライトとは瞳に光を移して、目の輝きを演出する事です。雑誌などでモデルさんの目がキラキラしているの見た事ありませんか?

顔のアップを撮影する際などに用いたいテクニックで、機材が無ければ白い紙や軍手などでも代用が出来ます。

他にも、あえて逆光で撮る事も挑戦してみましょう。背景とモデルに明暗差が出来る事でコントラストを表現でき、自然と綺麗な仕上がりになります。とは言っても、モデルの表情を撮影する場合には不向きですし、撮りたいシーンを考えた上で実践してみて下さい。

屋内撮影の場合

屋内の場合は太陽に変わるメインの光源を作らないといけません。その役割を担うのがストロボなどの照明機材になります。

1灯のみ

1灯の場合は屋外と撮影方法に大差はありません。屋外とは異なり、どこにメインの光源を置くか、そして光量や光の質は自身の思うように調整出来ます。

2灯以上

2灯以上の場合はメインの光源以外を補助光とします。1灯では出せなかった立体感や、明るさに幅を作る事が出来ます。補助光としては代表的な物がカメラのレンズ側から照らすフロントライトとモデルの上から下に向かって照らすスカイライトがあります。

ポートレートのカメラアングル

アングルとはカメラを向ける角度の事を意味します。アングルは写真の印象を左右する重要な要素となります。

ハイアングル

上から見下ろす様なアングルで顔のアップを撮りたい時によく使われます。ハイアングルから撮る事で目が大きく写り、顎のラインがスッキリするので女性のモデルを撮る際に最適です。また、自然な上目遣いでドキッとさせる効果やおしとやかに写る効果があります。

ローアングル

主に全身の写真を撮る際に使われます。下から撮影する事で遠近法の効果でモデルの足が長くスラっと写り、レンズとの距離が遠い顔は小さく写るのでスタイルがよく見えます。

水平アングル

モデルをキッチリ撮りたい時に使われます。モデルだけでは無く、背景の水平にも意識して合わせると写真全体として安定感が出ます。

もし、水平でないアングルでの撮影になったとしても後から編集でアングルの修正は可能です。

ポートレートの撮影距離

モデルとカメラの距離感はモデルに与える心理的・物理的効果と見る側に与える印象に大きな影響を与えます。ポートレート撮影はモデルとの距離が近いため、望遠レンズを仕様するのが一般的です。

近距離撮影

モデルとの撮影距離が近いと親近感が湧き、主観的な映像に写ります。まさに、モデルの隣にいる様な臨場感を感じることができます。ですが一眼レフで撮影する際にカメラがモデルと近くなると緊張感を与えてしまう為、望遠レンズを使用する様にしましょう。

遠距離撮影

一方でモデルとの距離が遠いと客観性が強まりモデルとの間に一定のラインが引かれます。また、少し遠い場所から眺めている様な俯瞰性を感じる事ができます。

ポートレートの構図

モデル配置をどこに配置するかによにって、大きく二つあります。

1.日の丸構図

被写体を真ん中に配置する構図です。被写体が主体であることが強調されてわかりやすい反面、初心者が無意識に実践するシンプル過ぎる構図であるため、一工夫が求められます。

合わせて読みたい:ポートレート写真がググッと上達する、お手本構図と具体例。そしてNG例まとめ

2.三分割構図

モデルを片側に寄せて配置する構図です。写真の画面を縦と横にそれぞれ三分割した線(写真用語で、「グリッド線」と呼ばれます)の上に被写体を配置するため「三分割構図」という名前がつきました。
 
被写体だけでなく周囲の状況を写すため、写真を見る人にたくさんの情報を伝えるのに向いている構図です。

NG構図

構図の加点ポイントだけでなく、NGポイントも覚えておくと、さらに構図に磨きがかかるでしょう。
– 被写体の首の背景を、水平線が横切る「首切り構図」
– 被写体の頭の背景を、縦の線が突き抜ける「串刺し構図」
が代表です。

少しの工夫で大きく変わるちょっとしたコツ

モデルとのコミュニケーション

モデルとのコミュニケーションはポートレート撮影にとって最も重要な要素の一つです。写真には、その場の空気感が如実に現れます。モデルが緊張してしまうと写真全体が固くなってしまいます。ですので、会話をしながらモデルにリラックスしてもらい、自然の笑顔を引き出しましょう。

ズームインして背景をぼかす

アップの写真を撮影する際には背景をぼかすテクニックがよく使われます。これは絞り値(F値)を低くする事で出来ます。背景をぼかす事でモデルが引き立ちの存在感が一層引き立ち、撮影者の撮りたい物が明確に伝わります。

一方で、ズームアウトで撮影する際には背景との関係性が重要になるので、ぼかさずに F8~F11 くらいの設定で撮影して背景とモデルのバランスを意識しましょう。

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